23年度 部会報告
身体障害者施設部会
23年度は事業計画に掲げたとおり年5回に加えて知的障害者部会と合同で年度末に福祉避難所に関する部会を行った。部会は例年通り部会施設を会場として身体障害者部会を開催した。今年度の身体障害者施設部会は自立支援法による新体系移行の最終年にあたるが、最終の4月1日から新体系に移行する施設で2回部会を開催した。
第2回の希望の園では事例報告とともに以前は入所の授産施設で働くことのできた利用者が年々働けなくなり介護の対象になっている報告があった。3回目の北村園は旧法の身体障害者療護施設で新体系移行後の日中活動について既に移行している施設と活発な意見交換を行った。4回目のとどまつ園は旧法の身体障害者通所授産施設で移行のための準備の他「親亡き後の生活の支援を考える」という内容で作業はできるが生活全般はできない方が多いという中で地元の相談支援事業所と協働作業で一人の利用者の生活を支援するケース発表があった。5回目は新体系に移行しているエフォールで行われ新体系移行後3グループに分けた支援を行ってきたが新年度から2グループに分けての支援を行っていく体制の検討過程の報告があった。部会の参加者と討議内容は以下の通り。
年間予定について
第1回
- 日時:平成23年5月26日(木)
- 場所:大阪市立社会福祉センター3階
- 参加者:13名(12施設)
主な議題
- 総会後に開催された部会では参加者全員から自己紹介、施設・事業所紹介、新体系移行状況などを自由に話してもらった。
- 事業計画の説明と6月に希望の園で開催される部会の案内を行った。
- 施設協の情報やその他会員同士で情報交換を行った。
第2回
- 日時:平成23年6月30日(木)
- 場所:指定障害者支援施設 希望の園
事業内容・・生活介護 - 参加者:10名(8施設)
主な議題
- 施設見学(指定障害者支援施設 希望の園)
生活介護の中で作業と介護の二つの側面のあり方について意見交換他 - 身体障害者部会、役員会報告、情報交換
第3回
- 日時:平成23年8月23日(火)
- 場所:身体障害者療護施設 北村園
- 参加者:14名(9施設)
主な議題
- 施設見学(身体障害者療護施設 北村園)
新体系移行を最終の4月1日に予定し、新体系移行後の日中活動の在り方について既に移行を終えている施設との意見交換。利用者の平均年齢は54歳でそれぞれの状況については詳しく説明を受ける。 - 身体障害者部会、役員会報告、情報交換
- 虐待についての意見交換他
第4回
- 日時:平成23年10月14日(金)
- 場所:身体障害者通所授産施設 とどまつ園
- 参加者:9名(6施設)
主な議題
- 施設見学(身体障害者通所授産施設 とどまつ園)
3か所に分かれた作業スペースに2名ずつの職員が付きさまざまな作業を実施していた。利用者は若い方が多いが工賃は右肩下がりという厳しい状況が報告された。主任ワーカーから「親亡き後の生活の支援を考える」と題して一人の利用者のケース発表があった。 - 身体障害者部会、役員会報告、情報交換
第5回
- 日時:平成24年2月21日(火)
- 場所:障害者支援施設 エフォール
- 参加者:12名(9施設)
主な議題
- 施設見学(障害者支援施設 エフォール)
新年度よりサービス提供体制の見直しを検討中で、今まで50名の利用者を3グループに分けて支援してきたものを2グループに再編して支援する方向の報告と意見交換を行った。 - 身体障害者部会、次年度計画、情報交換
第6回
- 日時:平成24年3月29日(木)
- 場所:大阪市立社会福祉センター
- 参加者:10名(8施設)
主な議題
- 知的障害者施設部会と合同で大阪市危機管理室より「大阪市障害児・者施設等防災マニュアルVer.1.0」について
- 各区防災担当者との顔合わせ
知的障害者施設部会
【はじめに】
今年度は現在の施設・事業所が直面している大きな課題ということで、昨年に引き続き、「身体拘束」「行動制限」「虐待」をテーマに1回開催しました。
年度はじめから、障施協加盟の複数の知的障害関係施設で「虐待」等事案が発生し、マスコミにも取り上げられ、社会的な問題となったことを受けて、大阪市の方にもおいで頂き、経過報告や市としての考え方や対応についてお話し頂いたあと、参加者で意見交換を行いました。終了後に記入していただいた調査研究部のアンケートには現場の生の声が率直に書かれており、「虐待」等事案の解決に向けた取り組みの重要性が表れるものとなりました。
「障害者差別禁止法」「障害者虐待防止法」(いずれも仮称)の制定にむけ国レベル・制度レベルで作業がすすむ中、事業者団体としても実効のある取り組みが求められるところです。
部 会 (開催予定)
第1回 総会後
(日 時)2011(平成23)年 5月26日(木)
(会 場)大阪市立社会福祉センター
(参加者)27施設 28名
(内 容)今年度の計画について、意見交換。
第2回
(日 時)2011(平成23)年 9月28日(水)
(会 場)大阪市立社会福祉センター
(参加者)36施設 44名
(内 容)障害者虐待防止法についての学習会
講師:辻川 圭乃弁護士
・意見交換。
*他部会の方にも呼びかけ開催しました。「障害者虐待防止法」成立の経緯や内容について学習しました。具体的な事例もご紹介いただきながら、法律ができたからではなく、虐待防止は事業者・支援者に求められている責務であることが強調されました。
第3回
(日 時)2012(平成24)年 1月31日(火)
(会 場)大阪市立社会福祉センター
(参加者)18施設 18名 ※他に大阪市より2名出席
(内 容)①城東区障害者防災訓練についての学習会
講師:城東区自立支援協議会より荒川氏
②大阪市危機管理室より市としての取り組みのご報告
・意見交換。
*城東区で実際に行われたとりくみを、写真や映像も交えてご報告いただきました。災害時は地域でのつながりやネットワークが大切なことが強調され、教訓もいろいろとあり、他区での今後の取り組みにたいへん参考となる内容でした。
第4回 (身体障害者施設部会と合同)
(日 時)2012(平成24)年 3月29日(木)
(会 場)大阪市立社会福祉センター
(参加者)23施設 24名(※知的部会のみ)
※身障部会は8施設10名の参加
※他に大阪市危機管理室より3名、障害施設課より1名出席、区役所より約10名の出席
(内 容)①「大阪市障害児・者施設防災マニュアルVer.1.0」の説明
講師:大阪市危機管理室より
②区役所防災担当との顔合わせ
・質疑応答・意見交換
*全区ではありませんでしたが、区役所の防災担当の方にも、ご出席いただき、顔合わせを行う機会となりました。今後の地域での取り組みにつなげがれば幸いです。
障害児施設部会
年間テーマ
施設間の交流と課題の共有を図る。
こどもの支援の在り方を地域や施設から探る
年間予定
・部会は原則として第3水曜の午前中。ただし施設見学は施設の都合に合わせて実施する。
定例部会テーマ(予定案)
第1回 2011年(平成23年)4月20日(水)午前10時~12時
大阪市社会福祉研修・情報センター 5階
・新年度役員の自己紹介等おこない、役員については、任期を2年交代で選出することを確認しました。
・2011年度(平成23年度)事業計画案の検討、承認、テーマ分担を確認。職員の研修の意見もでたこともあり要検討になりましたが未実施になりました。
第2回 5月18日(水)午前10時~12時
大阪市子ども相談センター 4階
一時保護所等の見学と就学前教育の実態等の説明を受けました。cwの相談内容の多くは施設からの内容でその処理におわれているとのこと。一時保護所はいつもいっぱいで、特に多動である子どもは受け入れがむずかしく、施設での受け入れなどをお願いせざるをえないなど、今の社会状況を反映していることも含め、改めて考えさせられた内容となりました。
第3回5月26日(木)
大阪市社会福指導センター
大阪市障害児・者施設連絡協議会総会。
総会後「障害児施設部会」及び懇親会を開催しました。
第4回 8月4日(木)午前10時~12時
大阪市社会福祉研修・情報センター 5階
情報提供- 自立支援法の法改正(2012年4月実施)にともなう動向を伊藤先生より資料をもとに報告を受けました。しかし、具体的な内容(報酬等)が厚生労働省からはその時点では示されていませんでした。
第5回 10月12日(水)午前10時~12時
大阪市社会福祉研修・情報センター5階
通園、入所分かれての意見交換を行いました。
相談センターの機能がどう変わるのか、障害児の入所施設でと考えるが、年齢超過児の進路先を6年間で確保できるかなど、法改正におけるいろいろな疑問がだされました
第6回 11月16日(水)施設見学 南大阪療育園
重心のこどもの療育にスタッフが懸命に援助され、スタッフのほぼみなさんが遊び等にも力を入れていること、数少ない施設として入所依頼にこたえきれない状況など、実態も伺え勉強になりました。
第7回 2012年(平成24年)1月18日(水)午前10時~12時
大阪市社会福祉研修・情報センター5階
「福祉と特別支援学校(教育)との連携」をテーマに、大阪市教育委員会 特別支援教育担当 芦高浩一氏の講演を聞きました。一担当者としても特別支援学校の中・高の教師との連携は不十分な認識もあり、一般の中・高の教師を対象に研修も行っているが理解としては課題があるとの認識も示されました。
第8回 2012年(平成24年)3月21日(水)午前10時~12時
大阪市社会福祉研修・情報センター5階
・「大阪市障害児・者施設等防災マニュアル」説明 大阪市危機管理室
・2011年度(平成23年度) 事業報告と総括
・2012年度(平成24年度) 事業計画案作成 役割分担 等
・情報提供等については、情勢もあるので適宜いれます。
・障害児施設関係の交流 1-2年目職員の交流研修は次年度の課題として。別途検討する。
・通園・入所に分かれ各施設の課題などを共有する。